先日の記事の通り、相も変わらず紆余曲折ありつつも首都プレトリアへの出張中である。
そして、今回の出張には大きな目的がもう一つある。それは『柔道』である。
簡単に私と柔道の関係について記しておく。
私は中学校の部活動から柔道を初め、その後高校、大学と俗にいう柔道推薦で進学した。
中、高、大ともに主将(キャプテン)を務めたこともあり、心身ともに成長でき柔道のお陰で人生を”間違わずに済んだ”と思う。恩師には今でも感謝と恐怖で頭が上がらない…。
また、学生時代や社会人になってからもチームメイトに恵まれたこともあり、全国の舞台も何度か経験することが出来た。しかし、柔道というピラミッドの上には上が…(長くなりそうなので別記事で…)
とりあえず白帯(無段)から黒帯(初~五段)を取得し、次は紅白帯(六段~)を目指している。
というわけで、PCインストラクター派遣という身分でありながらも、一芸である柔道を通じた規律、体育的指導を任地で期待されたこともあり、VCから南アフリカの柔道関係者と繋げていただいた。
初めのつながりは、「柔道の授業を求められているものの物資が無くて活動できていない」と相談したところ、すぐさまヨハネスブルグからお父様と車で6時間以上かけて畳18枚を運んで貸与していただいたことから。
(ちなみにその際に校長はすっぽかし、副校長はしぶしぶ遅れてパジャマ?で登場し、一切手伝わない…。そういうとこなんだよなぁ…。)
お陰様で立派な柔道教室もとい道場を勤務校に設営することが出来た。







※本校のキッズも興味津々!
そこで、個人的にもお礼をしたい→柔道の稽古に参加となった次第である。
3月18日(火):ヨハネスブルグ観光
先輩隊員、同期隊員と楽しい食事会の余韻を残しつつ、やっぱりモリモリ朝ごはん。
食後ほどなくして、Dewald先生が実家まで迎えに来てくれた。
彼は、現在大学で運動生理学などを学んでいるらしい。
「私の弟も大学で柔道と同じものを学んでいたよ!(多分)」などと雑談を交わしつつ、彼の運転でドライブ開始。
何より感動したのが、「なんて聞き取りやすい英語なんだ…」ということ。そして、私のぐちゃぐちゃ英語でもしっかりと会話をしてくれる…。いろいろな意味で泣きそうになった…。柔道最高…。
夕方の稽古まで時間があるということでプレトリア~ヨハネスブルグ近郊の観光地を案内してくれることに。
初めに向かったのは「Voortrekker Monument」という巨大モニュメント。
【Voortrekker Monument(フォールトレッカー記念碑)とは?】
Voortrekker Monument(フォールトレッカー記念碑)は、南アフリカの首都プレトリアにある、大きくて立派な記念碑です。
この記念碑は、1830年代から1840年代にかけて、オランダ系の移民であるブール人たちが、ケープ地方から内陸へと移動した「グレート・トレック」という歴史的な出来事を記念して建てられました。
「Voortrekker(フォールトレッカー)」という言葉は、アフリカーンス語で「先駆者」「開拓者」を意味します。つまり、この記念碑は、新しい土地を求めて困難な旅をした人々をたたえるためのものです。
建物は1949年に完成し、高さは約40メートルあります。厚い石で造られており、とても重厚な雰囲気です。中に入ると、当時の生活や戦いの様子が彫られた巨大な石のレリーフ(浮き彫り彫刻)があります。また、移動に参加した人々の名前が大理石に刻まれていたり、昔の道具が展示されている博物館も近くにあります。
ただし、この記念碑は、アフリカーナー(オランダ系白人)の文化と誇りを象徴する場所として作られた一方で、**アパルトヘイト(人種隔離政策)時代には、白人至上主義の象徴として使われた歴史もあります。**そのため、南アフリカ国内では今でも評価が分かれることがあります。
現在では、歴史を知るための観光名所としても人気があり、記念碑が建つ丘の上からは、プレトリアの町を一望することができます。
記念碑の前に開拓や列車などの技術革新の歴史やを学べる博物館も見学させていただいた。
他にも馬や鶏、ヤギなどの動物も沢山飼育されていた。(…任地を思い出した。)











続いて、訪れたのは南アフリカの東大?こと「University of Pretoria」
【プレトリア大学(University of Pretoria)とは?】
プレトリア大学は、南アフリカの首都プレトリアにある有名な国立大学です。現地では「UP(ユーピー)」と呼ばれることもあります。1908年に設立された、南アフリカでも歴史のある大学のひとつです。
大学にはたくさんの学部があり、**法律、工学、医学、経済、教育、農業など、幅広い分野の勉強ができます。**研究のレベルも高く、アフリカの中でもトップレベルの大学として知られています。
学生数はとても多く、5万人以上の学生が学んでいます。その中には、南アフリカ国内の学生だけでなく、他のアフリカ諸国やヨーロッパ、アジアから来た留学生もいます。
もともとはアフリカーナー(オランダ系白人)によって作られた大学で、初期の授業はアフリカーンス語で行われていました。しかし、現在では英語が主な授業言語となっていて、多様な背景を持つ学生を受け入れる大学へと変わってきています。
大学のキャンパスは広くてきれいで、図書館、カフェ、スポーツ施設などがそろっています。プレトリアの静かな環境の中で、落ち着いて学ぶことができます。
写真を見てもらえばわかる通り素晴らしい大学及び設備である。
南アらしい巨大なラグビー場も、もちろん柔道場もハイクオリティのジムやプールまで完備されている。
そして、周囲には学生寮が街のように広がっている。
優秀(文武共に)な学生に優秀な設備で投資をして、成長させる構図が見事に体現されている…。
まだまだ30代、昔取った杵柄に囚われることなく努力を続けましょう…。






※学校内にBraai設備があるのは流石の一言!!
続いて、以前畳を届けていただいたLouw先生の勤務校へ行くことに。(ちなみにLouw先生はDewald先生のお兄さん。)
勤務校の高校では、日本と同様に放課後の部活動らしきものが実施されていた。
印象的だったのは校長先生自ら大声を出しながら生徒と共にラグビーをしていたり、おそらく外部コーチも積極的に活用したりして、生徒が様々な競技に取り組んでいたところ。
詳細は確認できていないが、教員でも外部コーチとして指導できる環境が整っている。(当たり前にお金も出るだろう…。)
日本の置かれている状況と異なる点も多いので、一概には言えないが参考に出来ることは多そう。こういったところもせっかくならば持ち帰りたい。
Kaizen Judo Club
その後、今晩の食材等を調達しつつLouw先生のご自宅に到着。そこで次男さんも合流。奥様にもご挨拶、稽古開始までも雑談や軽食を頂く…。なんてすばらしいひと時なんだ…




そして、いよいよ念願の稽古開始!

簡単に自己紹介をさせていただき、稽古全体の80%ほどを仕切らせていただくことに…。
約1年ぶりの指導ではあったが、ささやかな恩返しとして来ているので断るわけにはいかない…。
参加者は性別、年齢はもちろん肌の色も違えば視覚にハンデがある方(相当な実力者…)までが参加されていた。
練習は準備体操から、ヒューマンチェーン(横受け身の練習方法)、3人打ち込み、背負い投げの基本動作のちに打ち込み、乱取りなどなど。
とっさの思いつきで指導させていただいたのにも関わらず、皆さん真剣かつ意欲的に実践、吸収していただいた。






稽古後は、若き柔道家達からの質問攻め、写真撮影そして初めてのサイン会…笑
「オリンピック出たことある?」「UTA知ってる?」「ONOに勝てる?」などなどキラーパスもしばしば。もちろん知ってるし、勝てると言っておいた。年下だしね。(冗談です)
サイン会では、フルネーム+㋡を書いたら大喜びしてくれた…。サインの打ち込みもしておきます。
そんなこんなで、怒号やシゴキなどが一切無い楽しい稽古はあっという間に幕を閉じた。
柔道 × ビール × Braai = IPPON!!
稽古後は南ア名物Braaiを振舞っていただけることに…!
柔道からの塊肉とビール…!なんてすばらしい一日なんだ!!柔道最高!





また、Louw先生からはステーキの焼き加減を知ることのできるBraaiテクニックも指南していただいた。
Louw先生
『まず親指と人差し指でOKサインを作ってごらん。そのときの親指の付け根のかたさ、これが「レア」。次に中指をくっつけてみて、その感触が「ミディアムレア」。今度は薬指、これで「ミディアム」。そして最後に小指をくっつけてみな、そのかたさになったら……もう、焼きすぎて「炭」だね。』
おもろすぎる。
食後にケーキも頂き、楽しい夜もあっという間に過ぎていった。
また、近いうちにお邪魔させていただくことを約束し、次はJudo for PeaceのRoberto先生のご自宅に伺わせていただくことに。
明日からはJudo for Peaceの活動へ参加させていただく。これまた感動と発見の連続だった。
つづく
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