砂と土で壁やお立ち台、DJブースが作られた何とも”らしい”クラブに到着した我々は、景気づけにこれまた土でできたバーカウンターへと足を運んだ。
酒を大量に飲んだ時は主に2つの思考回路に分かれる。
①クールダウンに水等を嗜む ②強めの酒でぶち上げる
この日の我々のほとんどは②を選択した。多くのツレがテキーラやなじみのカクテルを注文する中、私はとある文字に目が留まった。
Absinthe…?浴び死す…?不吉な…アビシ…アブサン!
そう…この日の私は、冴えていた。
ここで簡単にAbsinthe(アブサン)について紹介する。
アブサンとは?
アブサン(Absinthe)は、スイス発祥の蒸留酒で、アルコール度数が高く(45〜74%程度)、主にニガヨモギ(ワームウッド)、アニス、フェンネルなどのハーブを使用して作られます。独特の香りと緑色から「グリーン・フェアリー(緑の妖精)」とも呼ばれます。19世紀のヨーロッパでは特にフランスの芸術家や作家に愛されましたが、幻覚作用があるとされ、一時期禁止された国もありました。
ゴッホとアブサンの逸話
ポスト印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホもアブサンを愛飲していたことで有名です。彼の精神不安定な状態や耳を切り落とした事件には、アブサンの過剰摂取が関係していたという説もあります。実際には、ゴッホの精神疾患は複合的な要因によるもので、アブサンだけが原因ではなかったと考えられていますが、彼の作品の色彩の変化や幻想的な雰囲気にはアブサンの影響があったかもしれません。
日本でも品ぞろえが豊富な酒屋では置いているが、たしか一部の成分が抜かれているとも聞いたことがある。カンボジアのこのクラブの雰囲気。果たして”抜いている”のだろうか…。
しかし、その成分が何かも知らない私にはその状況だけで十分だった。すかさず注文した。
ほどなくして注がれたアブサンはクラブの照明に時折照らされ、時折ショットグラスの中で煌々と緑色に輝く。
また、ショットグラスの上には穴あきスプーンのようなものが置かれ、その上には白い角ばった物体が置かれている。粉状だし、塩か?砂糖か?もしかして…?
そして、その物体に満面の笑みを浮かべたバースタッフが火をつけた。
バー「Enjoy!!」 私「どうやって…!!?」
ほどなくして鎮火した、温いアブサンをためらうことなく、一気に喉へ流し込んだ。
美味くはない。そして、あれは角砂糖だった。
しかし、酔いなのか旅がそうさせるかは分からないが私の②に拍車をかけた。
私「ワンモア プリーズ!!!」
カンボジアの夜はさらに煌々と輝き続ける。
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