【2024年冬⑥ヨーロッパ周遊 ~ただいまアムス、さよならアムス~】

JICA海外協力隊記

①バルセロナ→アムステルダム ~飛行機ってはえーな~

最高 of 最高だったスペイン・バルセロナに後ろ髪(刈り上げ済み)を引かれながらも、いよいよ最終観光地アムステルダムへ戻ることに…。

バルセロナの空港へ向かう道中では、最後の地下鉄…最後の○○と感慨深く移動していました。

それほど、楽しかったということでしょう。

また行くぞ!待ってろバルセロナ!あわよくば住む!

ということで、慣れたもんで難なくバルセロナ空港へ到着

チェックインまで時間があるので、荷物整理なんかをしながら待つことに。

ベルギーと違ってそんなに遊べるところがないなぁ…なんて思っていたところ、ふと視線を感じる。

謎の老婆がこちらに向かって叫んでいる。そして近づいてくる。

何を言っているのかはわからない。見つめ合いながら無視していると徐々にヒートアップしてくる老婆。

口調も荒くなり、手に持っていたトレーをジャンジャカ叩き始めた。

焦りを感じ視線を外すと、居なくなっていた。一安心。

したのもつかの間、真後ろからトレーを叩く音が聞こえる。居る…!

…とそんなこんな愉快な時間を過ごしていると警察?が老婆を注意してくれました。

出発まで、時間がまだあったので、トイレに行くことに。

用を足し戻ろうとするとトイレの外でトレーを持った老婆がこちらを見ています。こえー。

まぁ、こういう人たちには嫌いではないのですが、なぜマーキングされたのかは気になります。

お陰様で、あっという間に搭乗時間となりました。老婆は飽きたのか、地下へ消えていきました。

●BCNバルセロナ国際空港(スペイン) → AMSスキポール空港(オランダ)【片道】…156€≒25,000円

②オランダ宿泊先~Park Inn by Radisson Amsterdam City West~【再訪】

約2時間半のフライトを終え、アムステルダムへ到着。ただいま。

(ちなみにヨーロッパ系LCCの機内持ち込みの規定は、厳しいのでご注意を!)

宿泊先は旅行開始時同様に「Park Inn by Radisson Amsterdam City West」へ。

相変わらず、きれいに光り輝いています。

電車からも、どの出口に向かえばいいか一目瞭然なので、便利です。光っているメリットは以上です。

ただ、約10日ぶりに戻って来ただけで、故郷感があります。

ちなみに序盤に預けた荷物はきちんと保管してくれていました☺

旅行当初は、ヨーロッパの物価と淀んだ天気に面食らっていましたが、オランダ後半戦はどうでしょう。負ける気しません。

●1/2~1/7(5泊)…469€≒75,000円

③ザンセ・スカーンス ~デカい風車~

皆さんは「オランダ」と言ったら何を思い浮かべるでしょうか?

大〇?飾り〇?ヘーシ〇ク?…無粋ですねぇ。仲良くなれそうです。

私は、もちろん「風車」一択です。

というわけで、アムステルダム近郊の風車村ザーンセ・スカンス(Zaanse Schans)へ行ってまいりました。

アクセスは最寄り駅の「Zaanse Schans」駅まで15~20分ほど電車で揺られるだけです。中央駅から乗り換えもありません。らくちん。

Zaanse Schans駅に着くと、観光客の動線が出来ています。くっついていきましょう。

また、がっつり食事したり、大の風車好きでなければ2~3時間もあれば十分な観光地です。

なので、往復移動時間込みで3~4時間で回れる、オランダ行って風車見てきた!っていう既成事実を作るのにぴったりな観光地です。

風車に向かって進んで行くと、大きな跳ね橋があります。割と頻繁に跳ね上がるので、観光はそこそこで大丈夫です。

次にメインの風車です。穀物を挽くための風車やかき混ぜるための風車等、それぞれで役割は違うそうです。詳しく知りたい人は風車博物館へGO!(行きませんでした)

この村の見どころは風車だけではありません。旨臭いチーズの試食やこれまたオランダ名物の木靴なども売られています。

木靴に関しては、履くメリットがわからな過ぎて、逆に興味が湧いてきました。

聞いたところオランダの気候や土壌で行う農作業において、色々と木靴が適していたそうです。

南アフリカで日本人がオランダの木靴履いていたら、意味不明過ぎてウケるかもと思い、買いそうになりましたが、辞めました。多分ウケません。あぶねぇあぶねぇ。

オーダーメイドや木靴の手作り体験なんかもありました。一つ言えることは、職人はどんな分野でもカッコいい。

帰りは、風車から歩いて行けるビールの醸造所「Brouwerij Hoop」へ行きました。

ビールを醸造している銅製?のタンクはワクワクしますね。味は普通でした。そして、まぁまぁお高めです…。

④ハイネケン体験 ~リアル天国~

この旅行では、記事にしていないところでも酒を飲みまくっています。

理由は前述したとおりで「ジュース3€?ビールも3€?ならビールだろ!!」というわけです。とてつもない陰謀です。

その集大成ともいえる施設に行ってまいりました。

その名も「Heineken Experience

結論から言うとこれは、酒好きならマジで行った方が良いです…。

おすすめ過ぎて、公式HPも乗っけます。

まずはハイテンションなツアーガイドとアイスブレイクをします。

そして、ハイネケンの歴史や工程、スポンサーをしているスポーツ関連のブースを見学させてもらいます。ゲームやプリクラ?なんかもありました。

中々飲ませてもらえない…そうです…。焦らされるんです。

そして終盤になると、出来立てビールの試飲やビール注ぎ体験などが目白押しです。

ビールと交換できるコインを一人2~3枚もらえるのですが、途中のクイズやゲーム(英語)で正解するとさらにもらえます。ピンバッジも貰えました🍺

私は、同じツアーに参加した紳士淑女になぜか可愛がってもらい追加で4~5枚貰いました。2杯目からは、ウーロン杯飲みたい。

そして、お腹パンパンになったあとはセットで予約していた「アムステル川クルーズ」に参加することに。

もちろん工場見学だけ、クルーズ体験だけでも可能です。飛込でも行けるようです。

そして、もれなくビールもついてきます。けどもう要りません。

そして、この時期のオランダは極寒。そして割と強い雨降り。尚更ビールはいりません。

寒さと尿意と戦う約1時間となりました。

けど、街並みは綺麗だったなぁ…。

クルーズには時期と天気を鑑みて、参加することをお勧めします。途中、モニュメントと事故ったのは内緒

●入場料(クルーズ代含む)…40€≒6,200円

⑤アンネフランクの家 ~No More War~

アムステルダムのプリンセン運河沿いに佇む、歴史的な建物アンネ・フランクの家に行ってきました。

ここは、ユダヤ人の少女アンネ・フランクが第二次世界大戦中、家族とともに約2年間身を隠していた場所として有名です。

建物の奥には「アネクセ」と呼ばれる隠れ家があり、彼女の日記にも生々しく描かれています。

なんと本棚の裏にその部屋は隠されています。

実際に彼女が暮らしていた空間がわりとそのまま残っていました。

壁には当時貼られていた写真やポスターがそのまま残されていて、隠れ家ながらも生活感が伝わってきます。

ある意味で当たり前ですが、普通の女の子だったんだなぁと改めて考えさせられました。

アンネの父、オットー・フランクは、隠れ家で生き延びた唯一の家族であり、娘アンネの日記を世に送り出しました。

そのおかげで、アンネの言葉は時を超えて、今も語り続けています。

館内には、アンネが書いた「アンネの日記」の実物も展示されていました。

もちろん読めませんでしたが、日記帳には、単なる思い出ではなく、ホロコーストという悲劇の証言であり、世界中の人々に平和を訴え続けているのだと考えさせられました。

アンネ・フランクの家は年間約160万人が訪れる超人気の観光地でもあり、事前予約が必須です。

チケットはオンラインでのみ販売されており、当日券は基本的に手に入りません。

私も発売日当日(毎週火曜日の午前10時(中央ヨーロッパ時間)に、6週間後の同じ週のチケットが一斉に販売さと少々癖アリ)にゲットしました。

旅行に”学び”を入れるとメリハリがつくのでお勧めです。ちなみに写真撮影は禁止なので、心の目に焼き付けましょう。

●入場料…16€≒2,600円

⑥ゴッホ展 ~狂気と芸術は紙一重~

続いて同日に訪れたのは、アムステルダムのミュージアム広場に位置するゴッホ美術館

こちらは、オランダが誇る画家「フィンセント・ファン・ゴッホ」の生涯と芸術を存分に堪能できる場所です。そう、ヒマワリの人です。

この美術館は1973年に開館したらしく、世界最大のゴッホコレクションを誇ります。

館内には、約200点の絵画、500点の素描、そして700通を超える手紙が収められており、ゴッホの情熱的な創作活動を時系列でたどることができます。しんどいっちゃしんどい。

展示のハイライトは、誰もが知る『ひまわり』や『自画像』、夜の情景を幻想的に描いた『夜のカフェテラス』などです。

ゴッホは人生の中で多くの自画像を描いており、その筆致からは彼の内面の葛藤や孤独、そして希望が垣間見えます。

また、ゴッホが弟テオに宛てた手紙も展示されており、彼の芸術への想いや心の葛藤が言葉として心に響いてきます。

なにより、この弟テオ及び、同居人ゴーギャンとゴッホの関係性がすごいのです。

ある意味絵より見ごたえ(読み応え…?)がありました…。

画家フィンセント・ファン・ゴッホは、人生のほとんどを貧困と孤独の中で過ごしたそうです。

そんなゴッホの唯一の心の支えは、弟のテオ・ファン・ゴッホでした。

テオは兄を深く愛し、経済的に支え続けましたが、その優しさは次第にゴッホの重い精神状態と混ざり合い、彼の心をさらに不安定にしていきました。

ゴッホは芸術家仲間としてポール・ゴーギャンを頼り、南フランスのアルルで共同生活を始めます。

しかし、二人の性格は正反対でした。

理想を求めるゴッホと、自由を求めるゴーギャンは、次第に激しく衝突するようになります。

ある夜、口論は頂点に達し、ゴーギャンは部屋を飛び出しました。

その直後、ゴッホは自らの左耳を切り落とし、血だらけの耳を新聞紙に包んで娼館の女性に渡したと伝えられています。

この事件をきっかけに、ゴーギャンはゴッホのもとを去り、二人が再び会うことはありませんでした。

ゴッホはさらに精神を病み、テオだけが最後まで兄を支え続けました。

しかし、その後ゴッホはピストルで自ら命を絶ちます。

その死から半年後、テオも悲しみのあまりか病に倒れ、後を追うようにこの世を去りました。


ゴッホ美術館では、初期の暗く重厚な色使いの作品から、南フランスで描かれた明るく鮮烈な色彩の作品まで、彼の画風の変遷を辿ることができました。

実は、ゴッホは生涯でたった一枚の絵しか売れなかったと言われていますが、彼の才能は死後に広く認められ、今や世界中の人々を魅了することになりました。少し皮肉な話です。

年間220万人以上が訪れるゴッホ美術館も混雑が予想されるため、事前のオンライン予約が強く推奨されています。

ゴッホがその生涯をかけて追求した「色」「光」の世界に浸ることができるこの場所は、アムステルダム訪問時には欠かせないスポットです。オヌヌメ。

●入場料…24€≒3,600円

⑦リンデンフラハト市場 ~幸せ通り~

アンネフランクの家を見学する前にリンデンフラハト市場(Lindengracht)に立ち寄りました。

お花や雑貨に加えて、食べ歩きができ最高に楽しかったです。

特に写真のホットドッグは格別でした。

マーケットで働いている人たちの雰囲気も良く、また訪れたい観光スポットの一つです。

⑧アムステルダムの名店たち

ということで、最後にアムステルダムで訪れた名店を紹介します。

1.ハーリングの名店「Rob Wigboldus Fishmonger

初めに「ハーリング」という食べ物を知っていますか?

ハーリングとは、オランダで親しまれている伝統的なニシン料理です。

生のニシンを軽く塩漬けしたものをピクルスや玉ねぎと一緒に食べます。

サンドイッチにしても最高です!

生魚に抵抗が無く常食している日本人でも唸る美味しさでした。

また、プーさんみたいな店主の人柄もあいまって再訪必須です。

次は旬の時期に行きたい!(例年6月ごろに漁が解禁)

2.びちょびちょピッツァ「La Zoccola del Pacioccone

路地裏でたまたま見つけたピザ屋です。

少しだけ行列が出来ており30分ほど並んで入店。

こじんまりした最低限の広さの店内です。

壁には本日のおすすめピザが書かれています。

私はバッファローチーズのピザをチョイス。

一口目に生地の風味が口いっぱいに感じられます。さすが本場ヨーロッパのピザ窯ピッツァ。最高。

味は文句なしですが、大きいので終盤のピザはチーズの汁気で、ビチョビチョに…

二人で半々を時間差で注文するのがおすすめです。

3.パンケーキ「De Carrousel Pannenkoeken Amsterdam

上記のハイネケン体験の時間調節兼雨宿りで立ち寄ったこちらのお店。

店の中心には店名の通り「メリーゴーランド」が鎮座しています。

(豊島園の「エルドラド」って結局どうなったんだ… ※東京都練馬区出身)

数あるメニューからパンケーキを注文。まぁ美味いよね。マズいもん入ってないもん。

ちなみにこの店の売りは「ポファチェス(Poffertjes)」と呼ばれる一口サイズのパンケーキ盛り合わせ。

恐らく味は一緒ですが、次回はチャレンジします。

4.一番行ったバー「Rick’s cafe

アムステルダムの繁華街?の中心地に位置していることからなぜか頻繁に立ち寄ったバーレストラン。

バーカウンターで注文して、自席へ運ぶスタイル。めっちゃ急な階段があるので一人で頼みすぎ注意。

二階席はイメージ通りの欧米のバースタイル。川を眺めながらグビっと行くハイネケンもまた至高。

特に行くところが無いならおすすめです。定員さんもノリ良いし。

◎ヨーロッパ周遊 ~任国外旅行を終えて~

そして、無事に行きと同じくケニア経由で南アフリカに帰国?しました。

全6回に分けて書きましたがやはり長くなってしまいました…反省

他にも書き漏らしていること、あえて書いていないこと、とても書けないこと多々あった充実した旅行となりました。

また、すこーーーし心配していた、アジア人ヘイトなんかも全くありませんでした。

というより、めちゃくちゃ良くしてくれました。このご恩は巡り巡って返します。

これからも貯金残高をすり減らしながらも、南アフリカ国内旅行、第2回任国外旅行に行く予定です。

スーパーニッチな読者層向けの記録ではありますが、スーパー暇なときがありましたら、またお付き合いください。SHARP

★ここまでの費用(12/21~1/7)

内容金額(概算)種類・備考
JNB O・Rタンボ国際空港(南アフリカ)~AMSスキポール空港(オランダ)【往復】153,000円交通費(一人)
O・Rタンボ国際空港ラウンジ0円宿泊費 
※プライオリティパス利用
Park Inn by Radisson Amsterdam City West
【アムステルダム3泊】
50,000円宿泊費
Amsterdam Centraal → Paris Gare du Nord【片道】6,700円交通費(一人)
Hôtel Mercure Paris Montmartre Sacré-Coeur
【パリ3泊】
52,200円宿泊費
Paris Gare du Nord → Brussels Midi【片道】6,400円交通費(一人)
ルーヴル美術館3,600円入場料(一人)
Citybox Brussels
【ブリュッセル2泊】
34,000円宿泊費
アトミウム2,600円入場料(一人)
BRUザベンテム空港(ベルギー) → BCNバルセロナ国際空港(スペイン)【片道】23,600円交通費(一人)
Tablao Flamenco Cordobes13,200円見学料・食事込み(一人)
Hotel Catalonia Sagrada Familia【バルセロナ4泊】91,800円宿泊費
サクラダ・ファミリア5,700円入場料(一人)
カサ・バトリョ5,500円入場料(一人)
カサ・ミラ6,200円入場料(一人)
BCNバルセロナ国際空港(スペイン) → AMSスキポール空港(オランダ)【片道】25,000円交通費(一人)
Park Inn by Radisson Amsterdam City West
【アムステルダム5泊】
75,000円宿泊費
ハイネケン工場見学6,200円入場料(一人)※クルーズ込み
アンネフランクの家2,600円入場料(一人)
ゴッホ美術館3,600円入場料(一人)
合計544,900円

※食費代、お土産代、細かい交通費、雑費等は別


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