【JHB日本人学校 交流会】

JICA海外協力隊記

2025年9月19日(木)にヨハネスブルグにある日本人学校にお招きいただき、僭越ながら講師としてお話しさせていただく機会がありました。

昨年に引き続き2回目となります。

ですが、昨年は任地への派遣前での講演でした。(何話せっちゅうねん…状態)

今年は少し生活や現状に沿った話が出来たかとは思いますので、記録しておきます。

⓪もくじ

発表の流れをわかりやすくするために、最初に目次を入れました。
聞く人が「次は何の話かな」とイメージしながら聞けるよう、もくじは必ず入れるようにしています。
自己紹介から始まり、JICAの説明、現在の活動紹介、そして最後に「夢」をテーマにした話へとつながる構成です。

そして、PowerPointの新機能「ズーム」好きです。
日本に帰っても絶対授業で取り入れます。(ハイパーリンクは煩わしかった…)

①自己紹介

次に簡単に自己紹介をしました。
山形で生まれて東京で育ち、もともとは中学校の社会科の先生をしていましたこと。
趣味は旅行と筋トレ、それから柔道であること。


これから偉そうに話す人の”人となり”を少しでも砕いて伝えようとしました。
普通の学校の先生だった自分でも、一歩を踏み出せば新しい世界に出会える。
どんな仕事でも、趣味でも、自分の力を活かせる場所は世界のどこかにあると思っています。
ただ、それに生活費や世間体などが足かせになっているだけです。
外野からの妬み、僻みは無論です。

②JICAとは

続いて私たちJICA協力隊員についてです。
こちらの日本人学校には先輩のJICA隊員が赴任されておりますので、簡単に…。
私たちJICA海外協力隊は、現地の人たちと一緒に暮らし、同じ目線で課題を考え、教育や農業、医療などさまざまな分野で活動している日本のボランティアです。

主に赤字に箇所を対象の年齢層に沿うように、さらにかみ砕いて伝えました。

私はこのスライドで、上から目線で「助ける」ではなく「一緒に成長する」ことが国際協力の本当の目的であること。
現地の人たちは日本人が想像できないような環境で、強く優しく生活しており、むしろ私がたくさんのことを教えてもらっています。
国際協力とは、遠い国の誰かを助けることではなく、“人と人が支え合う学びあうこと”なんだということを知ってもらいたいと思い話ました。

③現在の活動について

次に今、私が南アフリカで取り組んでいる活動を紹介しました。
主な活動は3つです。
1つ目はパソコンを教えるICT教育、2つ目は柔道の指導、そして3つ目は日本文化の紹介です。


パソコンの授業では、先生たちICTの活用を提案しながら、子どもたちが新しい世界に触れられるようサポートしています。

柔道では、「礼に始まり礼に終わる」という日本の心を大切に伝えています。
最初は技の動きよりも、相手を大切にする気持ちや“ありがとう”の言葉を教えることから始めました。

日本文化の紹介では、折り紙や日本語のあいさつ、食文化などを紹介し、「自分と他者の世界の違いを楽しむ力」を伝えています。

ただ、どの活動にも共通しているのは、人と人をつなぐことです。
南アの子どもたちも本当に素直で、「できた!」と笑顔で見せてくれるその瞬間が、とてもうれしいです。(良いことだけでは無いですが…)

④テーマ発表とアイスブレイク

とここまで、一方的に話してしまったので続いて、今日のテーマ(目標)の共有とアイスブレイクを行いました。

「夢」と聞くとに多くの人は「職業」を答えます。
しかし、その「職業」に就いたときに「何がしたいのか」が本質だと思います。
このような少し意地悪な問いかけをしました。


しかし、この学校の子たちは柔軟な発想で素晴らしい本質である「夢」を教えてくれました。感動しました。
そこで、私からも「沈没船に潜ってみたい!」「世界一周したい!」など年甲斐もなく”無邪気な夢”を伝えることができ、少しは打ち解けられたかと思います。

⑤本題「夢のためには何が必要か考えよう!」

いよいよ、ここからが本講義の本題です。
ここでは、夢を叶えるために必要な要素――「準備」「挑戦」「時間」――について話しました。

私はこれまでの人生や南アでの生活の中で、「”価値ある夢”は一気に叶うものじゃない」と強く感じました。
現在取り組んでいる任地でのICT教育も柔道も、すぐに成果は出ません。
むしろ隊員任期の約2年間では成果が出ないことがほとんどでしょう。
でも毎日少しずつ積み重ねていくことで、確実に変化が見えてきます。
だからこそ、「焦らず、あきらめず、コツコツ続ける」ことの大切さを伝えました。

そして、この南アフリカに住んだという経験や、今隣に座っている友人が「夢」を叶えるための強力な仲間や武器になるかもしれない、ということも併せて伝えました。

⑥まとめ

最後にここまでのまとめをスライドを見ながら行いました。

そして一番大切な、“休む勇気”も夢を叶える大事な要素であることも伝えました。
休むことで英気を養ったり、自分を見つめ直し、また前に進むこと。
子どもたちには、「がんばる」と「休む」のバランスを取りながら、
自分のペースで夢を追いかけてほしいというメッセージを込めました。

その後は余った数分で質疑応答を行い、あっという間の講義終了となりました。


講義後は校庭で一緒にランチしたり、「トムジェリ(ドロケイ)」したりソーラン節を踊ったりと昨年同様、ハードながらも楽しませていただきました。

素晴らしい生徒達、及びここまで準備してくださった「JSJ(日本人学校ヨハネスブルグ校)」の先生方に感謝です。

JICA本部経由でも、個人的にも講演会の機会をちょこちょこ頂いておりますので、この経験を活かしていきます。改めて、ありがとうございました!SHARP



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