海外旅行や生活した方は、ほぼ間違いなく感じたと思いますが(主にアフリカ圏?インドでもあったか…)道を歩く黄色人種を見かけると
「チャイナ!チャイナ!」や「ニーハオ!シェイシェイ!」や「〇△~※!?(中国語っぽい言葉)」等と見当違いな言葉を子どもを中心に叫ばれます。現在、南アの片田舎で生活している私は週8のペースでこれが起こります。
そこで思うことは・・・
「泣かすぞ?ぶち〇めすぞ?」
です。以上
と言っても始まらないので、少し冷静に考えてみることにしました。
①「JAPAN!JAPAN!」や「こんにちは!ありがとう!」の場合
はい。まったくムカつきません。じゃ、なぜ「チャイナ!チャイナ」等だとムカつくのか。
結論「違うから」です。私は日本人です。
中国は嫌いではありませんが縁もゆかりもありません。(旅行は行きましたが…素晴らしい国でした!)
だからこそ、自分のアイデンティティが無視され、別の国籍に決めつけられることに対して苛立ちを覚えるのだと思います。それなりに愛国者なんでしょう。
そして、JOCVの立場としてならば「現地の人と同じ目線に立とうとしているのに・・・。」というエゴもあるかもしれません。けど、実際私達は、基本的に恵まれまくっていますよね・・・。(実質、本当の意味での”同じ”は難しいと思います。)
②なぜ「アジア人=中国人」と決めつけてしまうのか問題
それは、世界を知らないからだと思います。多分、そこに差別の意識はありません。
だって、鼻水たらしながら口の周りを着色料まみれのスナックで青とかピンクにしながらGRの子どもたちが無邪気に言って来るのだもの。
ヴェンダ語しかしゃべれない、彼らなりの私に出来うる限りのコミュニケーション方法がそれなんだと信じています。
その証拠に授業で自己紹介をしたG6やG7の勤務校の生徒たちはま~~ったく言ってきません。なんなら昼夜問わず「オハヨー!」の嵐です。
つまり、この地域の多くの子どもたちは外国人に対する接し方を知りません。だって”機会”が無いのだから。
一方で、日本の子どもたちはどうでしょうか。
日本でアフリカ系の人を見かけたからといって「アフリカ!」とか「ジャンボ!」などと言うことはまずありません。
それは、道徳教育やグローバル教育が行き届いているおかげで、異なる文化や背景を尊重する意識が育まれているからだと思います。(家庭の教育や学校の先生ってすごいね!)
私たちは恵まれた環境で育ち、多様な選択肢を持っていると改めて実感します。
さらに私たちは、現在の私のように海外に行くという選択肢をたくさん持っています。
実は海外に行くためのハードルは世界基準でみるとものすごい高いです。お金、パスポート、VISA(日本人はほとんど不要!先人に感謝) etc.
反対に私たちは、日本の道路に野良牛や野良ロバが居たらビビり散らかすと思います。通報する人もいるかもしれません。でも南アの人たちは”普通”に共存しています。
それは、”当たり前”だから。
③では、何をすべきか…
ひとつは気にしないことだと思います。ただ、難しいですよね。
こちらの心に余裕があるときは「違うよ!日本人だよ(^^)」と教えてあげることにしています。
ですが、しんどくて余裕がない時は、できるだけ怒らず「無視」する。
そして、自分自身の心の余裕を図るバロメータとして利用する。そう決めています。決めました。
④最後に
…と、つらつら書いたのは、昨日の仕事の不満で不機嫌な帰り道に他校の高校生?らに上記のようなことを言われたからです。もちろんムカつきました。
しかし、冷静に考えてみると、彼らには私を中国人だと決めつける理由も、悪意もないのだろうと思い直しました。だって知らないから!
野良(?)外国人としてできることは何だろう。まだまだ赴任1か月です。焦らず、決めつけず、無理をせず見極めたいと思います。
とりあえず超偶然、私のような外国人が赴任してきた学校の生徒たちは、世界が少しだけ広がったと願っています。
それだけでも来てよかったと思います。深呼吸深呼吸。
最後までお読みいただき、しぇいしぇい… いや、ありがとうございました。