【2013年夏②タイ ~カンボジア~異国の熱気~】

旅行記

思ったよりスムーズに到着した。異国、タイランド。

いよいよ飛行機を降りて、初めての海外旅行に一歩を踏み出す瞬間だ。

飛行機のタラップを降りたとたん、生暖かい空気が体を包む。湿度が高い。これがタイの空気か、と感激する。

夏休みシーズンということもあって、入国審査は長蛇の列ができていた。カッコつけて、ホテルも予約していない私は、ガイドブック『地球の歩き方』に書かれていたホテルの名前と住所を入国カードに記入し準備完了。

このホテルを選んだ理由は、名前がポジティブでカオサン通りにあるから、という単純なものだった。

入国審査の列に並び、ついに順番が来た。新品のパスポートをタイの審査官に差し出し、緊張の一瞬。「100万回練習してきた”サイトシーイング”を言うんだ…!」と頭で繰り返しつつ、見事に「サイトシーイング」と伝えることに成功。審査官も特に何も言わず、無事に入国スタンプを押してくれた。あっけなく終わり、少し拍子抜けしたが、またもや自分の成長を実感した。

「これでおれも本物のバックパッカーの仲間入りだ…!」そう自分に言い聞かせ、気分は上々。

そして、いよいよ目指すはカオサン通り!ワクワクが止まらず、終始ニヤけっぱなしだったと思う。しかし、ここで問題発生。どうやって行くのかがまったくわからない…。当時持っていたのはかろうじてiPhone5だったが、情弱の私はWi-Fiというものの存在は知っていたものの仕組みが全然わからなかった。

とりあえずインフォメーションに行くことに。そこで、優しそうなお姉さんに「セイン・カミュの旅行英会話」(これもまだ現役、というかお守りとして持ち歩いている)を頼りに、タジタジと相談。

お姉さんは何か言ってくれている。「〇△□※~??」(英語でした、たぶん…)
私の反応は…「…OK!Thank you!!」(逃げるようにその場を離れる)

やばい。何もわからない…。でもここでひらめいた。

「例のポジティブなホテルを指させば、伝わるんじゃないか?」そう思い、作戦を変更。次にタクシー乗り場へ向かい、担当らしき方に相談。

案の定、何か言ってはくれているが、全く理解不能。そこで『地球の歩き方』を指さしながら無言でたたずむ。

お互いに緊張と恐怖が入り混じる瞬間が流れる。

しかし、さすがはベテランスタッフ。察してくれたのか、タクシーの運転手に伝えてくれたらしい。(´▽`) ホッ。

いざ、タクシーに乗車!目的地へ向かって走り出した。しばらくして、運転手が一言。

運転手「おなか減ってるか?美味しいシーフード料理屋を知っているよ!行きたい?」(辛うじて聞き取れた)

私「…イエス!I LOVE ロブスター&ビール…!」(なぜかテンションが上がる)

運転手「OK!!!」

こうして、午後10時、カモ丸出しの旅行の初日がスタートした。バックパッカーのタマゴ。

記念すべき、第一歩がこれだった。

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