【2013年夏③タイ~カンボジア ~洗礼とシーフード~】

旅行記

優しい”タクシーの運転手さんに連れられて、彼が”おススメ“するシーフードレストランに到着。

店の入り口には、でかい生け簀がいくつも並んでおり、見たことあるような、ないような海の幸がぎっしりと鎮座している。

中には大根サイズのロブスターや、グローブみたいにでかい二枚貝なんかもいる。

圧倒されつつ、「これ全部食えるのか…?」と、もうテンションは爆上がり。

そもそも今回、東南アジアに来た理由のひとつが物価の安さ(旅行当時)。

日本ならば、こんな生け簀から伊勢海老的なものを取って料理してもらうなんて、いったいいくらになるのか想像もつかない。新卒のガキんちょには絶対手が出ないし、もし出せても緊張で味なんてわからないに決まってる。何より、基本的にそういう類は、味と値段が釣り合わないと思っている。


でも、ここはタイ。東南アジアだ。ここではそれができる!なんせ日本より物価が安いから!(決めつけ)

お店のお姉さんに案内されて、席につくとメニューを渡されて飲み物を聞かれる。

ここで俺は、「…ビア プリーズ!」と高らかに宣言。海外で初のビール、物価の安さ、英語での注文成功、そしてタイのお姉さんの優しい笑顔。もう、いろんな理由でテンションは急上昇。

さらにお姉さんが、「ビールはどの種類にしますか?(たぶん)」と追い打ちをかけてきたけど、必殺の「OK!センキュー!(合掌)」で突破。お姉さんも「…OK!(ニコッ)」って微笑んでくれて、もう自分のペースだ。誰も俺を止められない。

ほどなくして届いたのは、シンハービール。ラベルのデザインもかっこいい。俺好み。

自分でグラスに注いで、突然降り出したスコールを肴に一人で乾杯。

完全にホーム感を感じてる俺。ビールをおかわりしながらメニューに目を通すと…

「(読める!読めるぞ!エビと魚と豚肉だ!)」写真付きメニューの力は偉大。

お姉さんがベストなタイミングで注文を取りに来てくれ、迷うことなく指さしで注文。

そして、また指さしでシンハービール3本目(1本700ml!)も追加。すでに、お腹はタプタプ。

お姉さんに何か言われたけど、適当に笑顔で流してクリア。何言われたか分かんないけど、引き下がってくれたので、多分勝った。

そして、運ばれてきたのは──

大量の化け物サイズのシャコ  ※写真はイメージです。

その上には、これでもかってほどパクチーが乗っかっており、さらに激辛ソースがたっぷりかかってる。

見た瞬間、「これなんだ…? エビじゃないな… 一人だぞ…?」と弱気に。

でも、もう後には引けない。ここで戦うしかない。負けられない戦いが、今、始まった。


口に入れた瞬間、シャコのゴツい身が歯に絡みつき、パクチーの香りが一気に鼻に抜ける。辛さが容赦なく口の中を襲ってくる。全部苦手な味だ。

ビールで流し込みながら「これも旅の一部だ!」と自分に言い聞かせる。すかさずビールをおかわり。

PM11:15

蝦蛄VS俺の戦いの結末は、果たして──。残りシャコ14匹。

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