【南ア結婚式〜エンドレス宴を添えて〜】

JICA海外協力隊記

急遽呼ばれた結婚式

先日、大家さん(兼副校長)の弟さんの結婚式に、当日の7時に急遽呼ばれました。

もちろん準備なんて何もない状態。なんならジム行くつもりでした。

その後、即レスで参加表明してから5時間ほど待機したお昼過ぎに、ようやくご近所さんの車に乗り込み、さらにカントリーサイドのさらに奥地へと向かいました。

車は本当に道なき道を進み、自宅前にはまるでドラえもんの頭サイズの石がゴロゴロ散乱。

その石をよけながら慎重に進んでいくんですが、正直、あれをどかせばQOLは爆上がりすると思います。もはや防犯目的で置いてるのかもしれませんが…。

(後に理由が判明。巨岩を入り口横に置いておけば、左右から車が来られず事故が防げるらしい。原始的!)


着席は新郎新婦の目の前

ようやく現地に到着すると、なぜか新郎新婦の目の前の特等席に案内されました。

「なんで俺がここ?」と思いつつも、断るわけにもいかず、とりあえず着席。

式の最中、時々スピーチの中で「Mr. KOI!」と名前を呼ばれ紹介される場面もありましたが、ヴェンダ語なので意味が分かるわけもなく、会釈&苦笑いで乗り切りました。それが約5時間です。苦行。


粘土みたいなケーキと熱燗スパークリング

式も終盤に差し掛かると、ついにケーキ入刀の時間が。ところが、そのケーキはどう見ても粘土のような作り物しかも、なぜか溶けません…。

そして食べさせられました。ケーキ味の粘土でした。お腹は大丈夫です。

そしてその後は、なぜかスパークリングワインの熱燗が登場。これがまた不思議な味で、初体験の連続です。(美味しいとは言っていない)


炎天下でも元気な人々

参加者は目算ですが、正式な招待客が200名+近所の人200名計400人ほど。

それだけの人数が炎天下で何時間も過ごしているのに、誰一人として熱中症で倒れる人がいないんです。多少の泥酔者はいましたが、みんな元気。これには驚きました。

朝礼、校長先生の話程度で倒れている日本の学生達、このままでは負けてしまいます。


そして待望のご飯タイム

式が終わったのは17時。朝7時から始まっていたので、(途中参加は優しさでした。)

そして、みんなが待ち望んでいたご飯タイム

どうやら、ご近所さんたちもこのご飯目当てで集まっていたようです。こうして幸せを分け与える文化って素晴らしいな、と感じました。


そのまま飲み会へ突入

そして、流れるように飲み会へ突入。ガチビアガーデンスタイル!

最初に飲んだビールは本当に死ぬほど美味しかったです。

最初は…。

だんだん日が暮れて寒くなり、暗くなっていくと、空気を読んでか、地域のママたちが〆のパップ(トウモロコシをふかしたパンのようなもの、固め)を私に振る舞ってくれました。

本当に、どの世界も女性は優しく強ですね。

それにしてもこっからもエンドレスです。


キッズとの交流と約束

飲み会の最中では、地域のキッズたちとも楽しく交流できました。

最後に、子どもたちから「Mr.KOI!また来てくれる?」と言われた時は、正直胸が熱くなりました。

でも、「来たい!けど約束はできない」と伝えるしかありませんでした。

だって、正直なところ…ここがどこだか全く分りません。。。

式がなければ、来る理由がわかりません。。。ごめんよ。。。

そして、絶対日本なら帰る時間にもかかわらず、踊り狂っていたキッズは絶対大物になります。

ただ、砂ぼこりがすごいのよ・・・ちょっと離れてくれ・・・


貴重な体験…たぶん

式の途中や飲み会中に起きたプチトラブルや、親せきのおじさんとの考えさせられる会話などについては、後日UPします。

結局、式の内容は1ミリも分かりませんでしたが、それでもとても貴重な経験になりました。正直、これが本当に結婚式だったかどうかも分かりません。でも、まあいいや…おめでとう!!


SHARP SHARP!(南アの万能スラングで「またね!」)

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