【結婚式〜Spin off〜】

JICA海外協力隊記

先日のブログ投稿で、匂わせていた結婚式での出来事を、時系列もへったくれもなく、そのままベタ打ちで記録します。


①『VIP』

式の途中、鬼のように絡んでくるヤツがいました。泥酔しているのは確かですが、それが酒なのか他の何かかは不明。

こいつが、式の最中にしつこく背中をチョンチョンしてきたり、やたらと遠くの方から私を指差してアピールしたり、手を振ったりしながら、「ついてこい!」みたいなジェスチャーを繰り返してきました。しかも、その絡みが約3時間にわたってその数50回以上

マジでしつこかったです。逆に面白いくらい。

ど真ん前の席で進行の邪魔をするし、何よりこいつとは絶対乾杯したくないので、俺はひたすら無視

ソイツが目線の先に移動してくるたびに、視線を合わせてはわざと外してよそ見し、往復させてました。これが地味に面白くて、相当数の有酸素運動をさせて楽しませてもらいました。

途中からもはや健気に見えてきました。

そんなこんなで、ヤツの酔いも進み、自分以外の参列者にも絡み始めました。
言い忘れましたが、なぜか胸元にVIPと書かれている札をつけているんです。

なので、個人的にも丁重に?対応していました。
そんなVIP野郎がとうとうやらかしました。


事件は、新郎新婦が締めの挨拶に前に出た時に起きました。
なんと、VIP野郎が式の終盤、新郎の最後の挨拶?の最中に新郎の席に堂々と座りやがったんです。

これには新郎の兄(任地の副校長)もブチギレ
てめー、しつけーんだよ!酔っ払いが!(意訳)と叫び、思いっきり数発ビンタ

南アおじさん同士のガチのブレイキングダウンは、マジで見応えありました。

VIP野郎はビンタを食らった後も全然反省せず、ビンタした新郎兄ではなく、なぜか他の親戚に向かって「呪いをかけた!明日お前は死ぬ!」(多分、英語だったので合ってるはず)とか言いながら、ビールのおかわりを注文して、ご飯の列にも並んでいました。

メンタルは見習います。

ってか帰れよ。そして、何のVIPだったんだよ…。


②『南アおじさんとのフリートーク』

式が終わった後、宴はまだまだ続いていました。そんな中、新郎の兄と雑談をすることに。内容はざっくばらんで、意外と会話が弾みました。

いくつか印象に残ったフレーズがこちら:

  • 「兄弟はめっちゃ多いぞ!母ちゃん違うけどな!これが南アの文化さ!(一夫多妻制)」
  • 「ロシアのやってることはダメだ。北朝鮮もダメだ。でも、キムは若いのに勇気がある!」
  • 「ジンバブエのやつらとは仲良くなれない。でも、南アの若者よりある意味、幸せそうだ…。」
  • 「今の子どもたちはアパルトヘイトを知らない。このまま幸せに生きてほしい。」
  • 「日本は好きだ!お前、優しいからな!とりあえずヴェンダ語覚えろ!」

深いようで、深くないような話でしたが、楽しい時間を過ごせました。めちゃくちゃ眠かったですけどね。


③『押し売り野郎』

宴も終盤、トイレから戻る途中で、若い男に声をかけられました。

🧑🏾‍🦱「何飲んでるの?」
私「ヘネシーだよ」
🧑🏾‍🦱「OK👌」

なぜかそのまま彼は俺たちのグループについてきて、新郎兄?(大家とは別)にこう言い出しました。

🧑🏾‍🦱「彼からへネシーの注文入ったから、お金払って?」
私「言ってないし、必要ありません。」

そこからは、ほとんどヴェンダ語であーだこーだ言われる始末。周りの親戚たちも、「Mr.KOIが欲しいなら買ってあげても良いけど、本当にいるの?」みたいな同情の目を向けてきて、俺に決断を迫ってきます。

いやいや、おんなじの飲んでるやん。

「いらねーって!」

不満そうに去っていきました。なんやねん。

とは言ったものの、舐めたヤツにもっと強く言えない自分の語学力の無さが悔しい

そして、こういうめでたい場で揉めたくない気持ちもあって、モヤモヤしたまま帰宅。これが前回の続きです。


まとめ:貴重な経験

長くなりましたが、こうして書き出せたことでスッキリしました。式の内容は振り返ってみても相変わらず1ミリも分かりませんでしたが、これも貴重な経験です。

もしかしたら、これ結婚式じゃなかったのかもしれませんが…まあ、それも含めて楽しかったのでOKです。

あらためておめでとう!


SHARP SHARP!(南アの万能挨拶スラング)

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