これぞ冒険、真の自由を楽しむ時間
これぞ冒険。
ゆったりとした時間の中で夕日と共に自分のこれまでや、これからの人生に思いを馳せる。
シャコを一心不乱に貪り食ってボッタくられたり、少女ライダーに煽られたりするのではなく…。
繰り返すが、これぞ冒険である。
そんなこんなで、ほっこりした気持ちでアユタヤからカオサンへと戻ってきた。
ホーム感を感じるカオサン通り
たかだか数日の滞在だが、ホームへ帰ってきたという気持ちになる。これぞ・・・
さて、一つ重大なことに気が付いた。いや気が付いていたが、考えないようにしていた。
そう。実は滞在期間1週間を残し、目的を達成してしまったのである。もちろんバンコクには、”色々な意味で”まだまだ魅力的な観光名所はある。しかし、今回の初めての海外旅の目的は”冒険”である。
決して人工的なサービス業が整備された観光地ではない。
迷いの中で現れた旅仲間
とは言ったもののどうするべきか・・・とカオサン通りの出店で、脂っこい焼きそば的なものをビール片手に嗜んでいると、一人のお兄さんに声をかけられた。
同い年くらいだろうか。落ち着いており知的な印象を受ける。
良い意味でカオサン通りに似つかわしくない。
体育系柔道部のデブ坊主オスオス系大学生(当時23歳)だった身としては、対極にいる大学生ウェイウェイ系ではなかったので、話しかけるなモードを解除することにした。
話を聞くと彼も一人旅らしい。
学生時代から一人で東南アジアを回る”同じ”旅仲間であることが判明した。そして、意気投合。ビールを数本奢り合い、マブダチになった。
カンボジアへの誘い、そして決断
マブダチに悩みを告白すると、思いもよらぬアドバイスが・・・
マブ「カンボジア行っちゃえばいいんじゃないですか?」
電撃が走った。
これだよ。これこれ。ノープランだからこその柔軟性。決断力。行動力。
即座に次の目標が決定した。しかし、次の疑問が沸き起こった。
俺「どうやって行くの・・・?カンボジア・・・?」
マブ&俺「・・・・」
ということで、マブの堪能な英語力を借りて、ゲストハウス周辺のツアー会社を見て相場を調べることに。
思ったより安いことが判明した。(往復で2~3万円程度だったと思う。)
驚きの日本語とカンボジア行きの決定
そして数件目のツアー会社のデスクで突如、
「メッチャ安クスルヨ!」
日本語だった。こいつできる・・・!
そして、熟考した結果・・・・即決した。
こうして次の目的地が決まった。予定外のカンボジア。しかも陸路で国境越えの約8時間超のコース。
早朝6時にカオサン通り前集合、出発とのこと。燃えてくる。
マブに感謝を告げようと振り返ると、そこにマブの姿は無かった。
すでに帰っていた。名前も知らない彼。けれども、ありがとう。
旅は一期一会である。